こんにちは、逗子デンタルクリニックの武田です。
今回も、前回の続きで歯科受診の際のよくある勘違いをお話いたします。
痛みを感じたら左手を挙げて教えてください。
「これは通常は、痛かったら中断しますので教えてください。」と言う意味で使われることが多いですが、そうでない場合があります!
レントゲン上では、歯の神経が生きているか死んでいるか分からない場合、実際に削りながらその状態を確認している場合や、虫歯の深さや神経までの距離を探っている場合があります。
そういった場合、「まだ痛みは我慢できるから大丈夫」や「麻酔が嫌なので、出来るだけ我慢しよう」は治療の障害となることがあります。
同じ手を挙げてくださいという内容でも、実は言い方が何種類かあります。
- 「少しでも痛みを感じたら手を挙げて教えてください」→神経の状態を確認していますので、痛みを感じたら直ぐに教えてください。
- 「痛みが強かったら、手を挙げて教えてください」→治療がある程度の痛みが予想されるので、それ以上の痛みの場合は麻酔をするか、応急処置で済ますかの判断の確認に使われます。
- 「痛かったら手を挙げて教えてください」→一番多く使われますが、単にその方の痛みの程度の状態の確認です。
その他、色々な状況で使い分けていますので、ご自身の我慢出来る・出来ないで判断するのではなく、こちらの言葉を良く聞いていていただけると助かります。