こんにちは院長の武田です。
このブログでも災害対策について時折触れていますが、今回は災害が起きた後について書いてみたいと思います。災害が起きるとその際に怪我をする可能性が高まります。また、幸い発災時怪我をしなくてももともとの持病や避難所の状況によりおこる新たな病気もあります。
災害のストレスや生活環境の悪化等によって発症、あるいは増悪する疾患は「災害関連疾患」といい、死亡にまで至った場合には「災害関連死」と称され「災害という特殊な事態が無かったら助かった可能性のある死亡」と定義されています。
当然災害が起きるとその現地での医療機関も被災してしまい、今までのように通常の診療を行うことが出来ません。また、被災を免れたとしても患者数の増加により医療機関がパンクしてしまいます。
みなさんもテレビ等で被災地での医療チームの派遣の画像等をご覧になったことがあるかと思いますが、そのなかに日本医師会で組織するJMATと言うものがあります。
日本医師会災害医療チーム(JMAT:Japan Medical Association Team)は、被災者の生命及び健康を守り、被災地の公衆衛生を回復し、地域医療の再生を支援することを目的とする災害医療チームである。
JMATの活動内容は、主に災害急性期以降における避難所・救護所等での医療や健康管理、被災地の病院・診療所への支援(災害前からの医療の継続)である。さらに、医療の提供という直接的な活動にとどまらず、避難所の公衆衛生、被災者の栄養状態や派遣先地域の医療ニーズの把握と対処から、被災地の医療機関への円滑な引き継ぎまで、多様かつ広範囲に及ぶ2。
日本医師会JMAT要綱より一部抜粋
今回このJMAT研修に神奈川県では歯科医師としては初の参加をし無事に修了証を頂きました。今後は、神奈川県で起きる災害のみならず他県での災害へも対応すべく研鑽を重ねていきたいと思います。