講演してきました。

こんにちは院長の武田です。

昨年は、講演や発表が重なっていたのでバタバタとしておりました。災害関連のことが多かったのですが一応今更ですがご報告いたします。

10月には鎌倉保健福祉事務所にて、神奈川県の保健所の方や他地区の歯科医師会の先生方を対象に昨年の能登半島地震における神奈川県JDAT派遣についてのお話や日本災害歯科支援チーム(JDAT)の成り立ちなどについて講演させていただきました。

同じく10月後半には、神奈川県の各地域の歯科医師会の災害担当者に災害時のクロノロジーの方法や、各地域での災害対応について講演をさせていただきました。

 

11月には、昭和大学にて日本職業・災害医学会のシンポジストとして招聘されましたので歯科における災害時の対応と多職種連携についてお話をしてまいりました。

また、来月にも講演がありますので無事終了いたしましたらご報告いたします。

能登半島地震

先日は休診をさせて頂きまして申し訳ございませんでした。

2/1~5まで能登半島地震に対する避難所における災害歯科支援のために石川県輪島市に派遣されておりました。最近はニュースなどでもよく耳にするかもしれませんが「災害関連死」という言葉が御座います。これは、災害による直接死ではなく、発災時には助かったが災害があったために生活環境などが変わり死につながるというものです。例えば、被災して避難所での生活が長くなり以前との食生活の変化に対応できずに、誤嚥性肺炎などにかかり亡くなってしまうなどです。

 阪神淡路大震災の時も肺炎による死者は多かったのですが、誤嚥性肺炎の原因として口腔の環境が悪化する事が大きな原因ともいわれております。その為に今回、神奈川県の日本災害歯科支援チーム(JDAT)の先発隊として石川県輪島市へ行ってまいりました。

 

 訪問時は金沢市街の地震による被害はほとんど感じ取れませんでしたが、能登半島に入り一般車両の通行止め以降になると現在でも道は崩落しており、補修されているとはいえ道路は段差が多くうねりなども有りました。

 

 輪島市は全域においてほぼ断水が続いており、避難所前などには各地域からの給水施設が設置されておりました。横浜水道局の方も工事にいらっしゃっておりました。

 

現在でも倒壊した家などが道路を塞いでおり、地震による力の凄さが伺われました。また、海岸線が隆起したのはニュースでは知っておりましたが、実際に港の水が無くなり消波ブロックの遠くに海岸線があるのを目の当たりにすると恐ろしささえ感じられました。いずれにせよ、ニュースによるTVのこちら側と現実とではやはり隔たりがあると思い、今後も微力ながら被災地の復興のためお手伝いをできればと思っております。

この度の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

災害医療

こんにちは、院長の武田です。

少し前の話ですが、昨年末に災害歯科医療研修に神奈川県の代表として研修会に参加してまいりました。

どのような研修会かと申しますと、

厚生労働省 医療関係者研修費等補助金 災害医療チーム等養成支援事業
「平成30年度災害歯科保健医療チーム養成支援事業」災害歯科保健医療体制研修会

長いですが要約すると、国の方針で災害時の医療チームを担うコーディネーターを養成しようと言う感じです。2日間、朝から夕方まで缶詰状態で途中5分以上の不在の場合は、修了証を貰えないという厳しさです。

目的としては、今後起こり得る大規模災害に備え、円滑な災害歯科保健医療の展開に向けて、災害時に関係機関や関係団体との共通言語の下で適確かつ迅速に対応できる者を養成した人を各都道府県に配置することです。

災害時に医療関係者が個人で現地入りして治療に当たることは、一見すばらしいことのように思えるかもしれませんが、かえって現場の混乱を招くことにもなりかねません。そのために災害時の医療においては現地コーディネーター等を配置し、チームで災害時の医療ニーズの把握や収容機関や医療資源の情報の集約および伝達など行う必要があります。その仕事内容は様々で多岐に渡るため、平時より準備をすることが大事で、いつかは必ず起きる災害に対して出来る限りの事をしていきたいと思います。

皆さん頭では分かっていはいると思いますが、現実味が無く何をしていいかわからなくそのままになっていると思います。しかし、災害は必ずいつかはやってきますその際に後悔しないためにも多少の準備はしておきましょう。

とりあえずの第一歩として下記の本(140円)を買ってみてください。スマートフォンのアプリもあります。

 

まずは、すこしでも防災に関して関心を持ち自分や周りの大事な人の助けとなれることを準備しましょう。

逗子デンタルクリニック