能登半島地震

先日は休診をさせて頂きまして申し訳ございませんでした。

2/1~5まで能登半島地震に対する避難所における災害歯科支援のために石川県輪島市に派遣されておりました。最近はニュースなどでもよく耳にするかもしれませんが「災害関連死」という言葉が御座います。これは、災害による直接死ではなく、発災時には助かったが災害があったために生活環境などが変わり死につながるというものです。例えば、被災して避難所での生活が長くなり以前との食生活の変化に対応できずに、誤嚥性肺炎などにかかり亡くなってしまうなどです。

 阪神淡路大震災の時も肺炎による死者は多かったのですが、誤嚥性肺炎の原因として口腔の環境が悪化する事が大きな原因ともいわれております。その為に今回、神奈川県の日本災害歯科支援チーム(JDAT)の先発隊として石川県輪島市へ行ってまいりました。

 

 訪問時は金沢市街の地震による被害はほとんど感じ取れませんでしたが、能登半島に入り一般車両の通行止め以降になると現在でも道は崩落しており、補修されているとはいえ道路は段差が多くうねりなども有りました。

 

 輪島市は全域においてほぼ断水が続いており、避難所前などには各地域からの給水施設が設置されておりました。横浜水道局の方も工事にいらっしゃっておりました。

 

現在でも倒壊した家などが道路を塞いでおり、地震による力の凄さが伺われました。また、海岸線が隆起したのはニュースでは知っておりましたが、実際に港の水が無くなり消波ブロックの遠くに海岸線があるのを目の当たりにすると恐ろしささえ感じられました。いずれにせよ、ニュースによるTVのこちら側と現実とではやはり隔たりがあると思い、今後も微力ながら被災地の復興のためお手伝いをできればと思っております。

この度の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。