歯科技工士の災害時の対応について

こんにちは院長の武田です。

今まで、災害関連などで歯科医師や歯科衛生士などに講演などを行ってまいりましたが、昨日は歯科技工士さんに対しての災害時の歯科チームの一員としての対応について研修会に行ってまいりました。

「歯科技工士」という仕事を聞いたことがあるとは思いますが、技工士さんは我々歯科医療を行う者にとって無くてはならない仕事です。我々歯科医師が歯を削ったり、入れ歯の型取りをしたものを技工士さんが銀歯や義歯などとして完成してくれます。

災害時においても、避難の際に入れ歯が壊れた、無くした、避難所に持ってこれなかったなど様々な状況により「歯が無い」状況などが生じます。平時なら、おかゆを作ってなど数日は対応できるかもしれませんが、災害時は食べるものも限定されてしまいますので「歯が無い」状況はとても大変な状況です。

そういった観点からも、災害時に歯科技工士の参入はとても必要なのですが現状では災害時の歯科医師などとの十分な連携は取れているとは言いにくい状況です。そこで、今回は東京都技工士会よりご依頼がありましたので、歯科医師3名で講習に行ってまいりました。

 

研修に参加していただいた方も熱心に取り組んでいただきましたが、私の方も技工過程お話などを伺うことができとても勉強になりました。災害時は医科・歯科などの分野でのくくりではなく多職種での連携が大事になりますので今後も様々な職種の方と一緒に災害対応をできればと思っております。

逗子デンタルクリニック