災害医療救護通信

こんにちは院長の武田です。

私は災害歯科医療コーディネーターやJMAT講習等も受けていいるため、災害時に現場もしくは本部などに派遣される事となっております。

その現場と本部のやり取りには通常は電話などが使用されますが、災害が起きているときは、電話回線が混雑していたり、被災して寸断されていることも多いです。

その為、今回は総務省の情報通信政策研究所にて災害医療救護通信エキスパート研修を受講してきました。先ほど申した通り災害時は通常の電話回線が不通に成るため災害の影響を受けない衛星通信や無線通信の機器取扱いや関係法規を学び試験も無事に合格してまいりました。

当然、県や市町にも災害時用の通信機器はある程度整備されていますが、先の東日本大震災の時にはその使用方法が分からず上手く使えなかった報告が多数されました。今回はその教訓を生かし各通信機器の取扱いを学びいずれ来る災害に備えたいと思います。

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地域医療への貢献

こんにちは、院長の武田です。

この度、神奈川県公衆衛生協会鎌倉支部長賞を頂くこととなりました。

今後とも地域医療へ貢献するべく邁進していきたいと思っております。

災害時医療救護活動研修会

こんにちは院長の武田です。

7/25に令和元年度災害時医療救護活動研修会での講演を神奈川県の健康危機管理課様からの依頼でしてまいりました。漢字が長くてわかり辛いですけれども内容は、災害時における医療をどのようにすればよいかを、医師・歯科医師・看護師・医療従事者・行政職員などの方を対象にした研修会です。

場所は、横浜市の神奈川県総合医療会館で行われました。歯科における災害時の医療救護としては、「歯が痛い」「入れ歯が壊れた、無くした」などの治療はもちろんですが、お口の問題は特に訴えていなくても口腔ケア口腔衛生指導を行うここが御座います。

それは何故かと言うと、「災害関連疾患」「災害関連死」などの言葉を聞いたことがありますでしょうか?これは、災害と言う特殊な状況がなかったら起こらなかった病気もしくは死の事をさします。

阪神淡路大震災のときは、900人以上の方がこの災害関連死でお亡くなりになっています。その中でも肺炎で亡くなった方が全体の1/4程度占めておりますが、このほとんどは誤嚥性肺炎と言われています。

誤嚥性肺炎はお口の中の細菌が肺に入り込み起こる肺炎ですが、避難生活の場合だと歯ブラシが無かったり、水不足だったりとお口の管理がおろそかになりがちです。そのため、高齢者の方などは体力低下などと重なって誤嚥性肺炎を発症してしまいます。

歯科医療従事者としては口の管理が出来ていれば起こらなかった病気、また防ぐことが出来た死を少しでも減らせたらと活動をしております。

写真の説明はありません。

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災害対策

こんにちは院長の武田です。

このブログでも災害対策について時折触れていますが、今回は災害が起きた後について書いてみたいと思います。災害が起きるとその際に怪我をする可能性が高まります。また、幸い発災時怪我をしなくてももともとの持病や避難所の状況によりおこる新たな病気もあります。

災害のストレスや生活環境の悪化等によって発症、あるいは増悪する疾患は「災害関連疾患」といい、死亡にまで至った場合には「災害関連死」と称され「災害という特殊な事態が無かったら助かった可能性のある死亡」と定義されています。

当然災害が起きるとその現地での医療機関も被災してしまい、今までのように通常の診療を行うことが出来ません。また、被災を免れたとしても患者数の増加により医療機関がパンクしてしまいます。

みなさんもテレビ等で被災地での医療チームの派遣の画像等をご覧になったことがあるかと思いますが、そのなかに日本医師会で組織するJMATと言うものがあります。

日本医師会災害医療チーム(JMAT:Japan Medical Association Team)は、被災者の生命及び健康を守り、被災地の公衆衛生を回復し、地域医療の再生を支援することを目的とする災害医療チームである。

JMATの活動内容は、主に災害急性期以降における避難所・救護所等での医療や健康管理、被災地の病院・診療所への支援(災害前からの医療の継続)である。さらに、医療の提供という直接的な活動にとどまらず、避難所の公衆衛生、被災者の栄養状態や派遣先地域の医療ニーズの把握と対処から、被災地の医療機関への円滑な引き継ぎまで、多様かつ広範囲に及ぶ2。

日本医師会JMAT要綱より一部抜粋

今回このJMAT研修に神奈川県では歯科医師としては初の参加をし無事に修了証を頂きました。今後は、神奈川県で起きる災害のみならず他県での災害へも対応すべく研鑽を重ねていきたいと思います。

歯科受診でのよくある勘違い3

こんにちは院長の武田です。

今回は歯科受診の際に間違えやすい事柄の第三弾についてです。実は大分前にパート12を記事にしたのですが、さぼっていたために大分期間があいてしまいました。。。

さて今回の歯科受診の際に間違えやすい事柄とは「ご自身の症状を説明するときに、その部位を触りながらお話をする」です。

文章にするとわかり辛いかも知れませんので、例を挙げて御説明します。

例えば右下の歯茎が腫れて痛いために歯医者を受診したとします。その際に「3日前から右下の歯茎がうずいて痛くなり、昨日から腫れてきてる感じがあります」とお話をしながら腫れてきている部分を指で押しながら御説明くださいました。

このときに腫れている部分を押してしまうと、腫れがつぶれてしまったり、膿が溜まっていたのに押し流されてしまったりと、診察する前に大事な証拠が無くなってしまうのです。事故や事件現場の証拠保全と同じようにお口の中もなるべく情報が多く残っていた方が良いのです。

また、少し難しい話になりますが、診察前に歯を指で叩いたりすると痛みの閾値(いきち)感じ方が変わってしまうこともあるために、診察時には指示がない限りあまり患部を触らないようにしてください。

ただし、絶対にそこを触ってはいけないと言う意味ではないので、通常の食事や歯ブラシなどは気にせずに今まで通りに行っていただいて結構です。あくまでも、診察の際にグリグリ患部を触らないで下さいと言うことです。

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