酸蝕症

こんにちは、受付の中村です。

現代の食生活には、酸が多く含まれています。ジュースはもちろん、フルーツなども酸性に該当します。

歯はカルシウムの一種であり、酸に弱いため酸性のものに触れると化学反応を起こして溶けてしまいます。

このことを『酸蝕症』といいます。

酸蝕症の特徴として

・しみやすい

・歯全体が丸みを帯びている

・前歯の先端が透けていてヒビが入ったりザラつく

などがあります。

酸蝕症にならないためには食生活を変える必要はなく、きちんと予防することが大切になります。

(かむカムNo.41秋号引用)

予防方法として

・頻繁または不規則な間食をしない

 →酸蝕症の原因のひとつで、歯の表面が溶けたままの時間が長くなり、ちゃんと元に戻れなくなってしまいます。

・酸性度の強い飲食物を摂取したあとは、しっかり水で口をゆすいですぐブラッシングをしない

 →酸性度の強いものを摂取した直後は歯のエナメル質が柔らかくなっているため、ブラッシングをすると余計に歯が削れてしまいます。

では、飲食後の歯磨きは“いつ”行えば良いのでしょうか。

飲食後、30分ほどで唾液が少し溶けた歯の表面を修復(再石灰化)し、中性に戻ろうとします。歯を余計に傷つけないために食後30分後に歯磨きをするのが良いとされています。

また、歯磨き時はフッ素入りの歯磨き剤の使用をオススメします。当院ではフッ素濃度の高い「クリンプロ」という歯磨き剤を取り扱っております。

歯の健康を守るために、規則正しい食習慣と正しい歯磨き方法を心がけましょう☺

オーラルフレイル

こんにちは、受付の中村です。

コロナウイルスの影響で在宅が多くなり、以前より身体を動かすことが少なくなった方が多いと思いますが、運動をしないと筋力・体力は低下し、重いものが持てなくなったり身体を支えることが出来なくなります。お口も筋力が低下すると硬いものが噛めなくなったり、飲み込むことが難しくなってきたりします。

このことを、オーラルフレイル(オーラル=口、フレイル=筋力や活力の低下)といいます。

 

先日、「オーラルフレイルお口の健康体操」という講習会に参加させていただきました。私たちの生活でまだまだ欠かせないのがマスクの着用になりますが、マスクをしていても出来るお口の健康体操をいくつかご紹介しますので是非みなさんも参考にしてやってみてください♪

 

①両頬に空気をためて唇に力を入れる → ゆるめる

②右の頬に空気をためる → ゆるめる → 左の頬に空気をためる → ゆるめる

③上の唇に空気をためる → ゆるめる → 下の唇に空気をためる → ゆるめる

④舌を左右交互に頬を押すようにつける

⑤歯の裏側に舌先をつけて上下の歯の裏を時計回り、反時計回りで一周する(歯の外側も同様に)

 

①~⑤はそれぞれ数回繰り返し行います。いかがでしたか?

実際に私もやってみて舌がつけれるような感じがあり、あまり口や舌の筋力が無いことに気が付きました。

食べこぼしが多い、うまく飲み込みができなくなってきた、という方はオーラルフレイルかもしれません。楽しく食事をし続けるためにも、お口の健康体操をしてオーラルフレイルの予防をしましょう!

キシリトールの働き

受付の中村です。

今日はキシリトールについてお話しさせていただきます。

 

ガムやキャンディなどの天然甘味料として使用されているキシリトールという言葉を聞いたことがあるかと思います。

キシリトールには「虫歯になりにくい」という特徴があることから、なんとなく歯に良いというイメージを持たれている方が多いと思います。

虫歯は、虫歯を作るミュータンス菌という細菌が糖類を取り込み代謝してエネルギーを得るのと同時に酸を出します。この酸が歯の“エナメル質”を徐々に溶かし、虫歯となるのです。

そこで有効とされているのがキシリトールです。

なぜキシリトールは虫歯になりにくいのでしょうか。

それは、ミュータンス菌にキシリトールなどの“糖アルコール”を与えると、代謝が途中で止まりエネルギーが得られず、糖類も酸も作り出すことが出来ずに弱っていくからです。

キシリトールの他にも、ソルビトールやマンニトールなども同様にミュータンス菌が代謝できない性質があり、菓子類などに使用されています。

そのためキシリトールは甘味料などに使用されております。また、継続的に使用する事により虫歯になりにくくなることも報告されています。

地域医療への貢献

こんにちは、院長の武田です。

この度、神奈川県公衆衛生協会鎌倉支部長賞を頂くこととなりました。

今後とも地域医療へ貢献するべく邁進していきたいと思っております。

歯科受診でのよくある勘違い3

こんにちは院長の武田です。

今回は歯科受診の際に間違えやすい事柄の第三弾についてです。実は大分前にパート12を記事にしたのですが、さぼっていたために大分期間があいてしまいました。。。

さて今回の歯科受診の際に間違えやすい事柄とは「ご自身の症状を説明するときに、その部位を触りながらお話をする」です。

文章にするとわかり辛いかも知れませんので、例を挙げて御説明します。

例えば右下の歯茎が腫れて痛いために歯医者を受診したとします。その際に「3日前から右下の歯茎がうずいて痛くなり、昨日から腫れてきてる感じがあります」とお話をしながら腫れてきている部分を指で押しながら御説明くださいました。

このときに腫れている部分を押してしまうと、腫れがつぶれてしまったり、膿が溜まっていたのに押し流されてしまったりと、診察する前に大事な証拠が無くなってしまうのです。事故や事件現場の証拠保全と同じようにお口の中もなるべく情報が多く残っていた方が良いのです。

また、少し難しい話になりますが、診察前に歯を指で叩いたりすると痛みの閾値(いきち)感じ方が変わってしまうこともあるために、診察時には指示がない限りあまり患部を触らないようにしてください。

ただし、絶対にそこを触ってはいけないと言う意味ではないので、通常の食事や歯ブラシなどは気にせずに今まで通りに行っていただいて結構です。あくまでも、診察の際にグリグリ患部を触らないで下さいと言うことです。

逗子デンタルクリニック