「噛む」

「噛む」という動作は、主として「食べ物を飲み込みやすくする」という認識が多いかと思いますが、最近の研究結果で「記憶」と大きく関係していることが報告されています。

普段私たちが無意識に行っている「記憶」という役割には

・一瞬だけ覚えて忘れてしまう → 短期記憶

・時間が経っても思い出せる → 長期記憶

などのタイプがあり、繰り返し情報が出たり入ったりします。

その際に情報処理をしながら一時的に記憶を保持する機能を『ワーキングメモリー』といい、記憶の内容を探したり、現在進行中の作業に深く関わっていると考えられ、重要な役割として注目されています。

そのため、脳が疲れてワーキングメモリーの機能が低下してしまうと、無理に勉強などを続けても捗らなくなってしまいます。

そこで「噛む」という動作が必要で、ガムなどを噛むことで脳に刺激を与え、ワーキングメモリーの回復や機能の向上に効果があるということが脳科学の学会で報告されました。

そのほかにも、たくさん噛むことで顎の筋肉の発達を促したり、唾液の分泌量を多くしたり、眠気防止やリラックス効果があったりと、「噛む」ことは良いこと尽くしなのです✿

 

「噛む」ためには、歯が健康であることも大切ですので、歯周病や虫歯の治療をして定期的に歯科医院を受診することをおすすめします。

勉強や作業効率を上げるために、合間に「噛む」ことを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

逗子デンタルクリニック