「噛む」

「噛む」という動作は、主として「食べ物を飲み込みやすくする」という認識が多いかと思いますが、最近の研究結果で「記憶」と大きく関係していることが報告されています。

普段私たちが無意識に行っている「記憶」という役割には

・一瞬だけ覚えて忘れてしまう → 短期記憶

・時間が経っても思い出せる → 長期記憶

などのタイプがあり、繰り返し情報が出たり入ったりします。

その際に情報処理をしながら一時的に記憶を保持する機能を『ワーキングメモリー』といい、記憶の内容を探したり、現在進行中の作業に深く関わっていると考えられ、重要な役割として注目されています。

そのため、脳が疲れてワーキングメモリーの機能が低下してしまうと、無理に勉強などを続けても捗らなくなってしまいます。

そこで「噛む」という動作が必要で、ガムなどを噛むことで脳に刺激を与え、ワーキングメモリーの回復や機能の向上に効果があるということが脳科学の学会で報告されました。

そのほかにも、たくさん噛むことで顎の筋肉の発達を促したり、唾液の分泌量を多くしたり、眠気防止やリラックス効果があったりと、「噛む」ことは良いこと尽くしなのです✿

 

「噛む」ためには、歯が健康であることも大切ですので、歯周病や虫歯の治療をして定期的に歯科医院を受診することをおすすめします。

勉強や作業効率を上げるために、合間に「噛む」ことを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

逗子デンタルクリニック

口腔機能低下症

こんにちは、受付の中村です。

先日、口腔機能指導員認定セミナーに参加させていただきましたので今回は口腔機能低下症についてお話させていただきます。

近年では口腔機能の低下(=オーラルフレイル)について注目されていますが、それは、放置しておくと「寝たきり」や「要介護」の状態になってしまうからです。また、認知症や低栄養にもつながるとされています。

硬いものが噛めないからといって食事を柔らかすぎるくらい煮て食べやすくするのも口腔機能が低下する原因のひとつとなっています。

そして、飲み込みの力が弱くなり細菌が食べ物や唾液などと一緒に気管支や肺に入ることで発症する「誤嚥性肺炎」は75歳以上の死因の上位に入ります。

現代では、携帯電話の普及により長時間下向きになることで首や肩に痛みを生じたり、頭痛が起きたりする「スマホ首」が増えていますが、これは将来的に嚥下機能の低下につながり「誤嚥性肺炎」を引き起こす可能性があるとされています。

首の周りの筋肉をほぐし、緊張を和らげることで口腔機能の維持や円滑な嚥下につなげることができますので、今回はいくつかストレッチをご紹介いたします♬

①顎を引いて背筋を伸ばし、斜め後上に引っ張られるようなイメージで首をのばす。(肩は上がらないようにし、歯は噛み合わないようにする)20秒キープし、戻す。数回繰り返す。557 首のストレッチ のイラスト素材・ベクター - 123RF

②顎を引いて背筋を伸ばし、頭のみ横に傾け首を伸ばす。数秒キープし、戻す。数回繰り返す。

③何かを抱きかかえるように両腕を前にだし、息を吐きながら肩を内側へ入れるようなイメージで両腕を寄せていく。ゆっくり戻し、数回繰り返す。

いかがでしたでしょうか。私は長時間下向きになったときは②を行うよう心がけています。行ったあとは首がすっきりして軽くなったように感じます☺

また、口の周りの筋肉や舌の筋肉をよく動かすことでも口腔機能の低下を予防することができます。以前、「お口の健康体操」についてお話させていただいてますので、ぜひこちらをご覧になってください。

オーラルフレイル

上記のストレッチや健康体操は病気の予防としてもそうですが、顔や首周りの筋肉が衰えると“たるみ”になったりしますので「見た目」の印象も良くなったりすることもあります。

口腔機能を維持・向上することは、健康を保つために欠かせません。口腔機能低下の症状がでてきたら歯科医院を受診することと、歯周病や虫歯、噛み合わせなどの治療を行うことが大切です。

この機会にぜひ皆さんも口腔機能の現状を見直してみてはいかがでしょうか。

そして、今回口腔機能指導員として認定していただき、認定証を頂くことが出来ました。

 

少しでも患者様のお役に立てるよう努めていきたいと思います。

※先ほどのストレッチなどは文章では伝わりづらいところもありますので、わからなければ当院にいらしていただいた時に中村までお気軽にお声掛けください:-)

 

逗子市歯周病検診

昨今、「歯周病」が糖尿病や肺炎、心筋梗塞、動脈硬化、早産、低体重児出産など全身の疾患に大きく関わるとして歯科健診の義務化(国民皆歯科健診)が検討されているのはご存知でしょうか。

自分では磨けないところに汚れがたまっていたり、磨いているつもりでも磨けていなかったり、放っておくと歯周病は進んでいきます。痛いところが無くても、定期的に歯科医院で診てもらうことをおすすめいたします。

また、逗子市では40歳、50歳、60歳、70歳になる方に下記のような歯科検診のハガキが送られてきます。

口腔内の状態や歯周病を診る検診で、当院は検診実施医療機関となっておりますのでハガキをお持ちの方はお電話にてご予約をお取りいたします☺

※検診と治療は別日になりますのでご注意ください。

 

歯の健康を保って食事や会話を楽しみましょう!

うがい薬のキャンペーン

こんにちは、受付の中村です。

以前ご紹介した「モンダミン ハビットプロ」のうがい薬ですが、600mL・1080mLどの組み合わせでも2本購入していただきますと持ち運びに便利なサイズの80mL が1本ついてくるというキャンペーンを実施いたします!!

薄める手間もなく、ノンアルコールなのでどなたでも簡単に使用する事ができます。

「モンダミン ハビットプロ」の詳しいご説明は

うがい薬

↑↑こちらからご確認ください☺

また、お求めの際はスタッフまでお声掛けください♪

ブクブクうがいのイラスト(女性)

お薬の分類

こんにちは、受付の中村です。

皆さんが普段飲まれているお薬には分類があるのはご存知でしょうか。今回はその分類についてお話させていただきます。

薬は大きく分けて、医薬品医薬部外品の2つに分かれています。

病気の治療を目的とし、厚生労働省より、配合されている有効成分の効果が認められたものを医薬品といいます。医薬品はさらに、医師・歯科医師が処方する「医療用医薬品」と、市販で購入することが出来る「一般用医薬品」に分かれます。

医療用医薬品は効果の高いものが多く、副作用に注意が必要なので医師や薬剤師の指示をしっかり守って服用することが大切です。

一般用医薬品は、医療用医薬品と成分が同じでも有効成分の含有量が少なくなっているものもあります。

市販で購入することができる一般用医薬品ですが、ドラッグストアなどには様々な種類の薬がたくさん並んでいるのはご存知かと思います。実は一般用医薬品はさらに3つのカテゴリーに分かれています。

 

〇第1類医薬品・・・販売は薬剤師のみで、副作用・相互作用などの項目で安全性上特に注意を要するもの。

例)解熱鎮痛剤の「ロキソニンS」や鼻炎用薬の「アレグラFX」など

〇第2類医薬品(指定第2医薬品)・・・副作用、相互作用などの項目で安全性上注意を要するもの。その中で特に注意を要するものを指定第2医薬品といいます。

例)花粉、アレルギー性鼻炎薬の「アレジオン20」や胃腸薬の「がストール」など

〇第3類医薬品・・・第1類、第2類医薬品以外の一般用医薬品。

例)鎮痛消炎剤の「サロンパス」やビタミン剤の「アリナミンEXプラス」など

 

これらは効き目の強さではなく、使用されている成分によって分類されています。たとえば、解熱鎮痛剤のバファリンはいくつか種類がありますが、主成分が違うことによって第1類医薬品と第2類医薬品に分かれています。

そして、始めにお話しした医薬品の他に医薬部外品というものがあります。医薬部外品とは、厚生労働省が許可した効果や効能に有効な成分が一定の濃度で配合され、予防・衛生を目的としたものです。

薬用化粧品や入浴剤、育毛剤も医薬部外品に該当します。市販の歯磨き粉やハンドソープなどに“薬用”と書いてあるものを見たことがあるかと思いますが、これは医薬部外品のことを指します。「殺菌」や「消毒」の表示があっても、悪いところが治るということではありません。治すのは治療を目的とした医薬品になります。

 

このように、薬はいくつかに分類されています。どの分類に属しているかは基本的にパッケージに記載があります。

薬は市販で手軽に購入できますが、その分リスクが伴うものもありますので、医師・歯科医師または薬剤師に相談するか説明書をよく読んで正しく服用しましょう。