災害時医療救護活動研修会

こんにちは院長の武田です。

7/25に令和元年度災害時医療救護活動研修会での講演を神奈川県の健康危機管理課様からの依頼でしてまいりました。漢字が長くてわかり辛いですけれども内容は、災害時における医療をどのようにすればよいかを、医師・歯科医師・看護師・医療従事者・行政職員などの方を対象にした研修会です。

場所は、横浜市の神奈川県総合医療会館で行われました。歯科における災害時の医療救護としては、「歯が痛い」「入れ歯が壊れた、無くした」などの治療はもちろんですが、お口の問題は特に訴えていなくても口腔ケア口腔衛生指導を行うここが御座います。

それは何故かと言うと、「災害関連疾患」「災害関連死」などの言葉を聞いたことがありますでしょうか?これは、災害と言う特殊な状況がなかったら起こらなかった病気もしくは死の事をさします。

阪神淡路大震災のときは、900人以上の方がこの災害関連死でお亡くなりになっています。その中でも肺炎で亡くなった方が全体の1/4程度占めておりますが、このほとんどは誤嚥性肺炎と言われています。

誤嚥性肺炎はお口の中の細菌が肺に入り込み起こる肺炎ですが、避難生活の場合だと歯ブラシが無かったり、水不足だったりとお口の管理がおろそかになりがちです。そのため、高齢者の方などは体力低下などと重なって誤嚥性肺炎を発症してしまいます。

歯科医療従事者としては口の管理が出来ていれば起こらなかった病気、また防ぐことが出来た死を少しでも減らせたらと活動をしております。

写真の説明はありません。

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災害対策

こんにちは院長の武田です。

このブログでも災害対策について時折触れていますが、今回は災害が起きた後について書いてみたいと思います。災害が起きるとその際に怪我をする可能性が高まります。また、幸い発災時怪我をしなくてももともとの持病や避難所の状況によりおこる新たな病気もあります。

災害のストレスや生活環境の悪化等によって発症、あるいは増悪する疾患は「災害関連疾患」といい、死亡にまで至った場合には「災害関連死」と称され「災害という特殊な事態が無かったら助かった可能性のある死亡」と定義されています。

当然災害が起きるとその現地での医療機関も被災してしまい、今までのように通常の診療を行うことが出来ません。また、被災を免れたとしても患者数の増加により医療機関がパンクしてしまいます。

みなさんもテレビ等で被災地での医療チームの派遣の画像等をご覧になったことがあるかと思いますが、そのなかに日本医師会で組織するJMATと言うものがあります。

日本医師会災害医療チーム(JMAT:Japan Medical Association Team)は、被災者の生命及び健康を守り、被災地の公衆衛生を回復し、地域医療の再生を支援することを目的とする災害医療チームである。

JMATの活動内容は、主に災害急性期以降における避難所・救護所等での医療や健康管理、被災地の病院・診療所への支援(災害前からの医療の継続)である。さらに、医療の提供という直接的な活動にとどまらず、避難所の公衆衛生、被災者の栄養状態や派遣先地域の医療ニーズの把握と対処から、被災地の医療機関への円滑な引き継ぎまで、多様かつ広範囲に及ぶ2。

日本医師会JMAT要綱より一部抜粋

今回このJMAT研修に神奈川県では歯科医師としては初の参加をし無事に修了証を頂きました。今後は、神奈川県で起きる災害のみならず他県での災害へも対応すべく研鑽を重ねていきたいと思います。

歯科受診でのよくある勘違い3

こんにちは院長の武田です。

今回は歯科受診の際に間違えやすい事柄の第三弾についてです。実は大分前にパート12を記事にしたのですが、さぼっていたために大分期間があいてしまいました。。。

さて今回の歯科受診の際に間違えやすい事柄とは「ご自身の症状を説明するときに、その部位を触りながらお話をする」です。

文章にするとわかり辛いかも知れませんので、例を挙げて御説明します。

例えば右下の歯茎が腫れて痛いために歯医者を受診したとします。その際に「3日前から右下の歯茎がうずいて痛くなり、昨日から腫れてきてる感じがあります」とお話をしながら腫れてきている部分を指で押しながら御説明くださいました。

このときに腫れている部分を押してしまうと、腫れがつぶれてしまったり、膿が溜まっていたのに押し流されてしまったりと、診察する前に大事な証拠が無くなってしまうのです。事故や事件現場の証拠保全と同じようにお口の中もなるべく情報が多く残っていた方が良いのです。

また、少し難しい話になりますが、診察前に歯を指で叩いたりすると痛みの閾値(いきち)感じ方が変わってしまうこともあるために、診察時には指示がない限りあまり患部を触らないようにしてください。

ただし、絶対にそこを触ってはいけないと言う意味ではないので、通常の食事や歯ブラシなどは気にせずに今まで通りに行っていただいて結構です。あくまでも、診察の際にグリグリ患部を触らないで下さいと言うことです。

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ファスティング(断食)

ファスティングと言う言葉を聞いた事がありますでしょうか?

こんにちは院長の武田です。今回はちょっとしたきっかけで「ファスティング」を体験しましたのでご報告します。

タイトルでファスティング=断食の様な記載をしましたが、これは深い意味では違うと思われます。断食と言うと宗教色の強いものになりますが、ファスティングは単なる絶食および不食と考えた方がいいかもしれません。英語でfastというと通常は「速い」を思い浮かべますがこれは形容詞の場合で動詞の意味を調べると「絶食、断食」と出てきます。ちなみにbreakfast:朝食は、夕食から食事を食べていなかったのを(断食)を破ると言う意味だそうです。

さて、ファスティングは以前より知っていましたが「何時かはやってみようかなぁ~」くらいの心構えでいたのですが、その時は突然やってきました。別に大層な事があったのではないのですが、私は基本的に食事は満腹まで食べないと気がすまないと言う医療人としては不心得者なのですが、以前は平気だった油物を相変わらず満腹まで食べて就寝したところ夜中に胃もたれで目覚めてしまいました。胃もたれも、夜間に眼がさめるのもほとんど無かった私なので、これはと思い50年近く休み無く働き続けている内臓達にも休暇をという事で翌日の朝食よりファスティングを開始しました。

ファスティングについて色々調べてみると、水と酵素を飲みながらや味噌汁だけOKなど日数もやり方も様々でした。本当は準備期間を経て絶食に入るらしいですが、私の場合いきなりのスタートになりました。ネットでの体験談を見ると絶食中は、頭痛・吐き気・強烈な空腹感・倦怠感などなど恐ろしいことが沢山書いてあるのでちょっとビビリながらの初日でしたが拍子抜けするくらい何の異常もありませんでした。

ちみなみ、私は絶食中はお水と以前から毎日飲み続けているトマトジュースor野菜ジュースだけは継続することにしました。二日目も仕事をしているせいか、軽い空腹感はありましたが「あぁぁ~腹減ったぁ~」と言う感じは無く体調も良好でした!

ファスティングを始めたのが金曜日からでしたので、三日目は日曜日なので仕事の緊張感が無いせいかなんか口が物寂しい感じがあります。そして、三日目になって初めて家族にファスティングしていることを打ち明けましたが、あまり辛そうでないせいか子供達は「おいし~♪」と言いながら横で元気に食事を取っておりました。今回のファスティングは誰かに強制されたわけでもないので、横で食事を取っていてもTVでグルメ番組を見ていてもそんなに気にならず無事に三日目を終了しました。

四日目より回復食を取り始めようと、朝食は重湯を頂きました。久しぶりの食事はとてもおいしく、普段感じなかったお米の甘さや香りを堪能しながら頂きました。昼食は味噌汁を頂いて夕方の診療が終わる頃になると、いままで快調だった体調が崩れ始め頭痛と吐き気が始まりましたが、妻が夕食に出汁で軟らかく煮た大根を食べた頃にはすっかり良くなりましたが、まさか食べ始めてから症状が出るとは思ってなかったのでちょっとびっくりでした。

翌日は中断していた朝の鎌倉ー逗子間の5kのウォーキングも再開しましたが、坂道がちょっとつらいのを除いてはそんなに問題なく無事に終了!その日からは、おそばなども食べ始め徐々に普通食に戻していきました。

途中で気付いたのですが、今回はダイエット目的で行ったのではないので体重を全然測っていませんでした。妻は、おなかが前よりも凹んだよと言っていますが、今となってはどのくらいやせたのか不明です。今回は突然はじめましたが、また機会を見てやりたいと思いますのでそのときは、体重も含め準備万端で行いたいと思います。

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災害医療

こんにちは、院長の武田です。

少し前の話ですが、昨年末に災害歯科医療研修に神奈川県の代表として研修会に参加してまいりました。

どのような研修会かと申しますと、

厚生労働省 医療関係者研修費等補助金 災害医療チーム等養成支援事業
「平成30年度災害歯科保健医療チーム養成支援事業」災害歯科保健医療体制研修会

長いですが要約すると、国の方針で災害時の医療チームを担うコーディネーターを養成しようと言う感じです。2日間、朝から夕方まで缶詰状態で途中5分以上の不在の場合は、修了証を貰えないという厳しさです。

目的としては、今後起こり得る大規模災害に備え、円滑な災害歯科保健医療の展開に向けて、災害時に関係機関や関係団体との共通言語の下で適確かつ迅速に対応できる者を養成した人を各都道府県に配置することです。

災害時に医療関係者が個人で現地入りして治療に当たることは、一見すばらしいことのように思えるかもしれませんが、かえって現場の混乱を招くことにもなりかねません。そのために災害時の医療においては現地コーディネーター等を配置し、チームで災害時の医療ニーズの把握や収容機関や医療資源の情報の集約および伝達など行う必要があります。その仕事内容は様々で多岐に渡るため、平時より準備をすることが大事で、いつかは必ず起きる災害に対して出来る限りの事をしていきたいと思います。

皆さん頭では分かっていはいると思いますが、現実味が無く何をしていいかわからなくそのままになっていると思います。しかし、災害は必ずいつかはやってきますその際に後悔しないためにも多少の準備はしておきましょう。

とりあえずの第一歩として下記の本(140円)を買ってみてください。スマートフォンのアプリもあります。

 

まずは、すこしでも防災に関して関心を持ち自分や周りの大事な人の助けとなれることを準備しましょう。

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